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Channel: つれづれプラモ製作記
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モデルアート(1973年4月号)ハセガワP-51Dの記事

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 で、今度は雑誌コピーを河内さんより頂きました。モデルアート1973年4月号の・・・作例ではないし、「新製品紹介記事」と言えばいいのかな、牧英雄さんて方の記事。いきなり「ハセガワのP-51Dを斬る!」とか書いてあって、新製品なのに、めった斬りのボロ●●、これでもかこれでもか・・・哀れP-51D。

 昔のモデルアートには「ここが違うあそこが違う」と書いてあって嫌になった、とかいう話を聞くけれど、こういう記事のことを言うのかな?

 ただその痛快な文章は、思わず笑える部分も多く・・・だってこのキットはそもそもツッコミどころ満載でしょう。形がどうとかそういうのをわからなくても。
 だから、笑って酒の肴にしちゃえばいいんじゃないかと思う。楽しませてもらいました。

 しかし一瞬真っ青になったのは、風防が全然合わないよ、というくだりで・・・
 実はまだすり合わせもしてない私。「本誌を読むのは10秒くらいでも、やってみると30分はたっぷりかかるから心してかかること」と書いてある。ドキドキ。

 この変な分割は次の水平尾翼の分割とともに牧さんが指摘してるけど、実は実機もこうなってると思う(1973年当時は資料がなかったんだろうね)。
 私の持ってる本にはここに線が書いてあった。

 なんでこんなところで分割してるんだろうと疑いながら接着したんだけど、しかし実機も変な分割だよねぇ。
 右側はすり合わせが不十分だったせいで、実はうまく接着できてない(浮いている・汗)

 しかし、分割しなくてもスジ彫を一本いれときゃすむだろうって話だよね。わざわざそこを分割してるというのは、モデラーに対する挑戦なのかもしれない。

 この部分も謎の分割だと牧さんは散々に書いてるけど、資料では実機もそうなってる様子。

 記事には機首がもう少し角張ってるほうがいいとか書いてるし、上反角ももう少しほしいと書いてるけど、読者諸兄におかれましてはどう思われますでしょうか。

 73年といえば、まさしく40年前。
 牧さんて方が当時25歳くらいだったとすると現在65歳・・・おおっ!! 現在私のまわりにいるウルサイ爺、もとい凄腕モデラーの方々の顔が目に浮かびます。
 私と同年代の人なら当時は小学校高学年から中学生時代。

 それくらいの坊主が小生意気にモデルアートなんか読んで「上反角」「層流翼」などという言葉を覚えてさぞ得意になっていたに違いない。
 いわば、洋楽好きだった私にとっての渋谷陽一氏のようなもので、モデルアート執筆陣の方々のお言葉は神のお告げのようなものだったでしょう。わかるなぁ。それは。
 今から思うと信じられないけど、当時は本当に情報が少なかった。

 ところで、カウリングにスジ彫りをしろ、というのは有り難い忠告でした。させていただきます。
 液冷は機首をパカっと左右に開けるから、真ん中に合わせ目があるんだねぇ〜ウフフ。思わせぶりな合わせ目が。

 それにしても、これだけ言われるだけ言われ放題で、反論できないっていうのは何かひどいなぁと思いませんか。
 「なぜこんなふうに設計したのか」とか、メーカーの人の言い分も聞いて書かないと公平を欠くような気がするけど・・・そういう記事もあったのなら別だけど。
 音楽雑誌がミュージシャンにインタビューするように、模型雑誌はメーカーにインタビューしてもいいような気がする。

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