
72ならではの凝縮感が、作ってて、たまらないっす。
もっと腕が上がれば、もっともっと楽しいと思う。
でも、少しだけ、キットの良さというか、「ハセガワはこのキットをどういう意図で作ったのか」ということをほんの少し理解できるようになってきた気がする。キットを作りながら濃密な二か月間を過ごすと、少しずつそういうのがわかってくるような・・・というかハセガワのキットの良さというか。
言ってみれば、ブンガク作品を読んで「この作者は一体何を言いたかったのか」ということを考えたりしたことがあるけれど、ああいうのに似ている気がする。カッコよくいうと、それぞれのメーカーの人が考えて形にしたことを読み取る、ということでしょうか。
もっと深く読み取れるようになりたいな。

などと偉そうに言ってますが、写真撮った直後、三か所ミスを発見(←もっとあるやろ!?)。
デカールの貼り忘れ、塗料のハミ出し、灯火の塗装し忘れ。ま、どれもタッチアップできるからやり直した。
でも写真撮りなおすの面倒くさいので、そのままです。
あと、増槽ポロリの後付け直したんだけど、どうも左右平行になっていない。
あーあ、ダメダメじゃん。
インテークの内側は白ですが、フチのあたりは外側の塗料が入り込んでいるようになってますよね。ここを塗装するのを忘れてて、昨日やり直したんだよ。ふう~。
裏側なら無視だけど、目立つとこだからなあ。っていうか、インテークってジェット機の命!? 排気口と同じくらい大事なところ!? だよね。
インテークの内側をきれいに整形すると、さらにもっとよくなると思う(←思うなら、やれよ!!)、いやーちょっと難しいもん。そのうちできるようになるかな。

まぁあれだ、失敗したとこは無視して、上手くできたところだけ見るように心がけている。
今回は締切までにとにかく何とか完成させるのが第一目標だったので、とりあえず目標クリアできて良かった。
機首のアンテナ(いやピトー管か?)はプラでは限界がある。作り直すほうがいいんだろうけど、面倒なのでやっていません←だめじゃん

コクピットは、操縦席をネットで調べたんだけど、キットの操縦席がとてもよくできていることを発見。プラモって実機を必ず省略してるんだよね。その省略の仕方が設計者の腕の見せ所(のひとつ)じゃないかと思う。
いつものとおり、黄色の部分だけちょっぴりディテールアップ的な? 黄色い棒状のものと、脚の間に引っ張るようなもの・・・どちらも射出座席を作動させるためのモノではないかと思う。
シートベルトは板鉛の薄いようなもの(頂き物なのでどういう素材かわからない)で作っています。釣り道具屋の板鉛では72には少し分厚い気がするので。72だし老眼だし、なんちゃってシートベルト、なんちゃってコクピットですよ。でもコクピットを作るのはすごく楽しい。大好き。
キャノピー上の風防破壊のための電熱線っていうんですか? あれはデカールになってるんだけど、貼るのめっちゃハードル高い。
ここは心が折れそうになる瞬間ですね。どげんかならんのか。だが・・・貼るしかない。
とりあえず貼ったけどかなり歪んでいる。おまけになんか剥がれそうになってくるし。ただし、実機も下手な人が貼ったみたいに塗料ハミダシみたいになってるのでホッとした。

こんなとこの繊細な雰囲気とかハセガワらしくてスキスキ~。
背中に穴がいくつか開いているので、ピンバイスで開口してみた。わりと簡単な工作で精密感が増す部分だよね。
しかし・・・アンテナが分厚い(キットのパーツ)のが激しく興ざめ。あああー、ここまでやらないとせっかく穴開けても意味ないね(がっくり
主翼と胴体の合わせ目というのが発生しないので(左右主翼が胴体挟んで一体)、作るのは楽だった。
塗装する段になって時間がなくなり、慌てて適当なグレーを作り・・・だってもう、写真毎に色が違うくらい、わけわかんない色なんだもん!!
裏側がいちばん白っぽいグレーで、表側はもう少し濃いグレーといちばん濃くてブルーっぽく見えるグレーの二色迷彩。さらに機首のレドーム部分は微妙に違う変な色に見えるので、適当に違う色を作って塗装した。
先日作ったAH-1Zもそうだったけど、適当に塗装したはいいがデカール貼る段になって、「ぎゃー、デカールのグレーが見えにくかったらどうしよう~」と大慌て(学習してねぇ奴)、デカールの文字等も白じゃなくて明るいグレーなんだよね。
ま、ロービジだから目立たないんだよね、実機も。多分。

右側のコクピット下についてる、えーとなんだっけ(すぐ忘れる)、剃り残しのヒゲみたいなやつ、キットに最初からモールドされていた。ここを持つとなんかチクチクして痛かったけど、せっかくハセガワがモールドしてくれたから、これはこのままいくことにした。
第一風防はスジ・・・もといパーティングラインを消して磨いたつもりなんだけど、いまひとつ透明感がないので(苦手なんです)クリアを吹いてみたけど、こんなものなのか!? 余計ひどくないか? やり方がまずいのか。よくわからない。
もちろんマーキングは「Ace Of Spsdes飛行隊」。スペードのエースつまりは最強ってことでしょ? ベトナムのヒューイなんかもスペードのエースを描いた機体があったよね、ゲンを担ぐのかなあ、パイロットって。

水平尾翼の付け根は面白いカタチ(実は接着するのが少し難しく、右側のダボは結局折れてしまった)。
方向舵に貼ったデカールが思いっきり失敗してるのは目をつぶってください(切り方間違ったんだよ、あ、でも手元にもう一枚デカールあったんだった。忘れてた。今から貼りなおすか)
ドーサルフィン?の隣についてるでっぱりは、チャフディスペンサーなんだけど、写真で見るとなだらかに胴体とつながってるように見えたので、パテを盛って整形。これが私にはけっこう難しい工作だった(途中でかなり後悔した)。そもそもキットのパーツが出っぱり過ぎかも。
スミ入れはエナメル塗料の黒。グレーの機体なのでアクセントのためちょっと強調してみた。

胴体後部下のフィンや、翼の端、増槽のフィンなど、とにかく削れそうなものは何でも削ってみたけど・・・主翼端なんかうまく削れてなくて結局意味無し。はぁ~徒労感がすごい。
でも、端を削るのは飛行機モデルの基本なので(実機は刃物のように薄かったりする)、今後もっと上手く削れるように頑張ろう!!
飛行機の複雑な曲線。ウットリしちゃうね。

ハリアーには排気口が全部で四つあり(これで垂直離着陸をするのだ)、後ろ側のふたつは出口のところに仕切り板が二枚ついているが、キットではまったく開口されていない。
さぁ、ここはどうするか。黒く塗装したら遠目にはわからないかもしれない。だけど、気になるからイキナリ排気口をふたつに切ってみた(それしか思いつかなかった)、ふたつに切ってくりぬいてからプラバンで仕切り板をつけた。
ふふ、ここはやはり、やってよかった工作。苦労が報われた(ってほどでもないけど、自己満足)
が・・・・主翼端が見苦しぃ~!! やだなあ、もう。写真撮るといろいろ見えてきていやんなっちゃう。

真横から見たハリアー。
最初の頃のハリアーより米軍らしくマッチョになっている。そこが好きで作ったんだけど、ほかの方々のハリアー見ていたら、ほかのハリアーも作ってみたくなってきた。とりあえずハセガワのキットを作りたかったというのもあるしね。
ほかの方々の作品もとても良いので、もうちょい時間できたらアップする予定、お楽しみに。
さてタイヤを全部接着していざ置いてみると・・・ぎゃー真ん中のタイヤが接地してねぇ~よ!! で、慌てて小細工した(小細工ができるようになった、のが自分的には多少の進歩)。やれやれ。
この飛行機は尻餅はつかないみたいだけど、ちょっぴり錘は入れてます(機首と真ん中あたり)。実は、持ったときわずかに重みを感じるのが最近気に入ってる。なんていうか、存在感を感じるの。軽いといかにもプラスチックのオモチャのような気がするでしょ。

というわけで、完成。
武装はいろいろ考えたけど、キットのまま。AIM-9Lだけです。空中哨戒任務って感じかな。
下手に適当な武装をくっつけたりするとリアリティがなくなるので。増槽は、カタチが綺麗なのでつけてるのが好き。
全体に半ツヤクリアを吹いています。
まぁあちこち問題山積だけど、一応完成したし、パッと見にはものすごく格好いいぞ!!いやーハリアー最高!! やっぱ男と飛行機は垂直離着陸なのだ(謎 それに何と言っても飛行機は72に限る。手のひらにちょうど載るくらいがいい。おっぱいだってそうでしょ?
とにかくプラモってあんまり深く考えないのがコツである←おい!! これが今の自分の腕だし、今からまだ上手くなるのだから、それでいいのだ。
うまく出来てないってことは、伸びしろがあるってことだから・・・・。