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Channel: つれづれプラモ製作記
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風雪よじれ旅 その6(ハセガワのF-104J編)

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 ついに、ここに来たよ。ハセガワ社屋上にたたずむF-104J 706号機

 静岡に泊まった朝、目覚めると、窓のところでパチパチ音がしている。何の音だろうと見てみると、すごい雨!! 時折、稲妻が走る・・・なんてこった。

 私の頭にいちばんに浮かんだのは、「屋上のマルヨンのとこに行けないやん!!」だった。

 テレビの天気予報を見ると、「雨のち晴れ」、じゃあ昼近くなって行ってみるか〜ここまで来て焦ってもどうしようもないもんね・・・と布団にもぐりこむ。

 ところが、九時半ごろに魔法のように雨はあがり、雲が切れて青空が見えてきた。すごい展開。
 というわけで10時半頃、ハセガワについた頃には、空はこんなふうに晴れていたのです。

 ハセガワ屋上のF-104Jについては、モデルアートと電撃スケールモデラーから本が出ていて、その中に鮮明なディテール写真が多数掲載されているので、そちらがおすすめ。
 私の撮った下手写真はあまり参考にはなりませんが、興奮状態が伝われば幸いです。
 ここに立つのは長年の夢でした。ハセガワ×マルヨン×屋上っていう、その取り合わせがたまりません。

 こんなふうに土台に置いてあるので、50センチくらい高くなってるかなあ、そのせいで、お腹の下に入りやすいのがありがたい。
 このお腹の下のヒレみたいなパーツは、結構薄い。
 で、素材が違うので色が全然違う(変色したのかも)

 尾翼の下からのショット。焼け具合が面白い。
 左側に見える赤いモノは、排気管を塞いでいる板。

 こんな写真も撮り放題。
 でもね、写真撮るのもいいけど、見てるだけでいいんです。
 ほんとは、そばにいるだけで十分な気持ちでした。

 前脚収納庫のカバー。

 私もハセガワの1/72を作ったから、このパーツには見覚えあるぅ〜
 っていうか、イモ付けなので、すぐに取れるよぅ〜

 だが、実機も結構イモ付けなのだった。

 ハッチはすべて戸部さんが開けてくれた。
 専務「戸部さんじゃないと開け方がわかんないんだよね(笑)」とのこと。

 戸部さんの手つきを見ていると、大切に扱ってる感じがして、それがまたイイんだな。
 この機体は、自衛隊から「借りている」ので、年に一度、自衛隊がチェックに訪れるそうです。

 民間の会社なら、「まぁハセガワさんとこはマルヨンのキットも作ってることだし、一機あげるね」ってなことになるんでしょうけど、自衛隊はそういうわけにいかないんだろうなあ。

 この部分は、機首の機銃の弾薬を入れる部分。

 主脚庫のぐちゃぐちゃしたディテール。

 機体を高いところに置いているせいで、私はの背丈だとちょうど立ったままこの中に入れる。
 ああ、私、脚庫の中に入ってるんだ・・・感激・・・

 でもあちこち見てたら頭を「ガーン」。いてて・・・

 神秘的〜、お腹の下のハッチを開けて、中身を見せてくれた。

 本来ならばエンジンが入っている部分。この機体にはエンジンはないから、そのぶん、こういう空洞を見ることができる。
 左奥の「×」が書いてある部分が、排気管の穴をふさいでいる部分。

 ただし、この写真も、モデルアートの本にもっといい写真がありますよ。

 これは、同じ場所から前方のインテーク内部をのぞいた写真。

 左右インテークがひとつにつながって、エンジンに空気を送り込んでいるわけですね?
 おおっ、すげ〜〜〜
 内側ってこんなふうになってんだ〜

 では、いよいよ、コクピットに登る。見てください。この青空。神様のプレゼントだよね。
 そしてもっとすごいのは、私のために、私だけのために、長谷川専務と戸部さん(ハセガワの見本をほぼすべて作っている人)と、熊野筆の担当者と、三人の男共がハッチを開けてくれたり説明してくれたりしたのである!! どうだどうだ!!

 コクピットに登るのは階段ではなく、ハシゴ式になっている(一枚目の写真参照)。
 上にも書いたけどすこし高いところに置いてあるので、かなりの高さがある。昨日のセイバーよりもっと高いし恐いよぅ。
 後ろから戸部さんが
 「大丈夫。落ちたら受け止めてあげるから」と声をかけてくれる。

 一瞬、わざと落ちて戸部さんの腕の中に・・・とアホなことが頭をよぎったけど、やめました。

 計器盤
 あ、私の顔が写ってる・・・すみません。

 一番左下の計器は時計で、戸部さんがネジを何度か回すと「かちかちかち」と動き出した。

 ペダル

 操縦桿。いつも操縦桿を見ると、私なんぞが触っていいのかなあと、気後れしてしまう。

 前方はこんな感じ。視界はあんまりよくないかも。

 前方の三枚はガラス製のようです、昨日のセイバーもそうだったけど。
 丸い風防部分は、ポリカーボネイト(だったっけ・汗)

 コクピットに収まった私。

 とにかくもう、夢みたいで、ホワ〜ンとしてた。

 すると、戸部さんがいきなり、「閉めるよ」と言いながらキャノピーをガチャンと閉めるではありませんか!!
 えっ、えっ、一体何するの? 私閉じ込められちゃう!?

 キャノピーを閉じるとあんまり外の音も聞こえない。孤独な空間・・・・
 まさかこのまま・・・足場を外してどっか行っちゃわないよね? ドキドキ。

 少し怖くなってきてたつもりなんだけど、「きららさん、中でほほえんでたから、すごいなぁって専務と話してたんですよ」とあとで聞きました。私ニコニコしてた?
 頭が少しおかしくなってたのかもしれないね。

 ハセガワ社屋の三階からこの屋上にすぐ出られるようになっています。三階には設計の人などが仕事してました。
 本当に仕事してるすぐそばに、マルヨンが鎮座してるってことなんですよね。うーむ。

 「このライン・・・一度くびれてから膨らんでるでしょ、そこがいいって、よく言われますね、フフフ」と、戸部さん。
 「言われる」って、三人称にしたりして、男ってずるーい。私だって、マルヨンなんかに負けないもん←そこかい

 私の下手写真でもすこしは伝わるとは思いますが、やっぱり実機は是非一度見ていただきたい・・・自分の目で見たら余計「ぞくぞく」しちゃうと思う。

 あと、写真がないけど、主翼前縁はものすごく薄くてカバーを取り付けていました。実際、整備の人が頭をざっくり切ってしまったりする事故があったからだそうです。こういうことも知識としては皆様もご存じだとは思いますが、本物見ると、「おおっ〜」って感動します。

 専務「こんなに長い時間、マルヨンに食いついてる女性は初めて見たなぁ」
 なにそれ、失礼な発言!! なんか不服なことでも・・・
 そういえば、専務の写真を撮るのなんかまったく忘れてた(汗)。それで妬いていたのでしょうか。

 明日に続く。

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