2015年2月14,15日、徳島市にて開催された三年に一度の飛行機大展示会・UAMCのレポートもこれで最後になります。
いよいよ私にとって今回の徳島での大切な方々との交流をお話します。
まずは、UAMC横浜で初めて作品を拝見して以来、静岡でも毎年作品を拝見している、富山サンダーバーズの砺波さんの作品群。
もともと民間機が好きで今回は消防ヘリをたくさん作っていました。奥に見えるのはスケビに掲載された巨人機Mi-12。
砺波さん作品。レベル1/72 Bk-117-C2 神戸市航空機動隊の「KOBE-II」
消防局なんですが、航空機動隊っていうんだね。カッチョエエ。色々キットにはない装備品がついているので、これを見て参考に作るといいかも。
各航空隊で装備が少しずつ違っているのが面白い。やとり砺波さんも消防関係・ヘリの操縦士などにお知り合いがいらっしゃるようで、実機の知識がハンパない。好きだとそうなるんだよね。話し始めるともう止まらないので、どこでスイッチ押そうか迷うくらい(失礼)でした。
未完成チームのTSAMさん作品。タミヤ1/100 シコルスキー CH-54 スカイクレーン。
面白い展示をされていたのが目をひいた。もちろんスカイクレーンも珍しいけど。
飛行機って、少し嵩上げしてやらないと、見にくいんだよね。斜めに置くことで、側面が見やすくなっている。側面の図(の説明)も興味深い。
ローター基部のそばについてる、ラッパみたいな排気管?の色が綺麗でみほれてしまった。どうやって塗装したのだろう。
私の向かい側、我流会のすんちゃん作品。スクラッチビルド パパン・ルイイ シリサリド 1/32~1/35
空を飛ぶもののことなら何でも知っている大阪レディーバードのセブンスターさんすら「なんじゃ、こりゃ」
そもそもどうやって飛ぶのでしょうか。
私もかなり詳しい回転翼機の歴史「機械仕掛けの神」読みましたが、これは書かれていなかった気がする。もうひとつの作品「PKZ2」(ローデン)は知ってましたけど。とにかくみんな驚きながらこの作品に見入っていた。
画面右奥にちらっと私の飛燕が写っている。
SAMの安藤さん作品、ハセガワ1/48 シーキング HC-4X
2008年JMC大賞のウェセックスを覚えていますか。私は大阪会場で見ました。
SAMって何の略かわかりません。東北のモデラーとは全く話したことがないのでいつかアタックしてみたいんだけど、まだ果たせていない。
ウェセックスにシーキングかぁ~。私とは好みは少々違うものの、回転翼好きなのはうれしい。
どこにどう手が入ってるかは私の知識では判然としませんが、ずいぶん違う気もする。ドアが開いている部分(ステップ)だけでも細かい感じで格好いい。
これと、もうひとつ手書きで胴体の虎を描いてるミグやスケビの表紙になったホークも素晴らしかった。
徳島モデラーズ倶楽部の吉本さん作品、ウイリアムズ 1/48 ピトケアンのオートジャイロ。
吉本さんは徳島新聞の偉い人で、早速今回の展示会の号外を作って・・・いや号外でなくて夕刊の一面に模型展示会の写真を大々的に掲載するという前代未聞・豪快な公私混同!? いや模型業界になくてはならない活動をしてくれた。さすが!!
興奮して新聞もらってくるのを忘れたのが痛恨(会場でみんなに配っていたのに)
とにかくできることはなんでもする、それが四国のやり方なのかもしれない。
このキットは私も持っているので(ひげオヤジさんから頂いた)じっくり観察させてもらったけど・・・私作れないかも(汗 難しそう。
張り線がいっぱいあるやん・・・・。
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「宿敵・あべ」(呼び捨て御免)と、隣り合わせ。
こうしてみるとわかりますが、あべさんくらいの機数が見やすかった。私は明らかに並べすぎ。でも見てほしかったんです。
今回はへなちょこ作品をカバーする展示の仕方を考えた。
銀色の機体(ムスタングと飛燕)は黒いバックのほうが映えるので、そちらを優先して黒い布を持って行くことにした。出発前になって黒い布の回りをミシンで縫ったりして、けっこう慌てた。おかげで銀色の機体は映えたけれど、ヘリは思いっきり目立たなくなってしまった。
実は、三年間でヘリをいっぱい作ってヘリばかり並べようと考えてたんだけど、まぁ人生いろいろありまして・・・とにかく人前に出せるようなものということでこういう布陣になった。
老眼には小さな字は厳しいので、ネットからダウンロードした作品カードは少し拡大コピーして大きくして、100均で買ってきたカード立て?に入れて「立てる」ようにした。つねづね作品カードをテーブルに置いているのが見ずらいと感じているので。
あべさんも、「自分で書いた作品カードが見えん!!」というボケをかましてましたが、ほんとその通り。
プロフィールを書いて置いていたのは、静岡で見た「モケジョ(模型女子)」の方々の真似で、せめて私を身近に感じてもらおうと思ったから。いつごろからプラモを作り始めたか、スケビにコラムを書いていることなど・・・。
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拙作・ハセガワ1/48 AH-64Dアパッチロングボウ まだ作っていない人はすぐに作るよろし。組み立てるだけで格好よく仕上がるから(ローターのパイピングなんかキットのままなんだよ)。
窓の白枠をどうやって塗装したか聞かれたけど、すでにマスキングの順番とか忘れていた。でも綺麗にできてるでしょ、えっへん。
最近、窓枠を筆で塗装しているとブログに書いてますが、基本的に48以上はマスキングしています。そんなに筆づかいは上手くない(汗
唯一、ローターブレードが「しなって」いないのがマヌケ(ハセガワのせいではない)。プラが硬く、手で曲げようとしたけど無理。プラが硬いのは思わぬ難点にもなるんだね。これを曲げるのはどうしたらいいのか!? 出発間際にストーブで熱してみようかと思ったけどヘンに曲がりそうで恐かったのでやめた。
背景に写っているKa-52アリゲーターは「自分も作ってみようかな」と言われる人が何人もいて、すごくうれしかった。ヘリは在庫を持ってる人は案外多そうな気がする。
アリゲーターの向きを途中で気づいて逆向きに置いたら、機関砲(右舷についている)の部分の写真をスマホで撮ってる人がいて、すっげーうれしかった。ああいう瞬間の満足感って・・・ほんと行っちゃいそうですよ。体験した人しかわかんないだろうけど。
で、その人に何か話しかけようかなと思ったけど、何と言っていいかわからず話しかけられない弱気な私。ダメだなー。
私の作品を見てくださった方々、特に写真撮ってくれた方々には心より感謝いたします。
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今回参加者に好評だったのが、この会場見取り図。全員の名前と番号が書いてあり、番号でその人がどのブースかが一目でわかります。全員の名前が書いてあるので、このレポート書くときにも役立った。また、良き思い出にもなりますね。
何せ160名近くも参加者がいると、まず自分の場所がどこかもよくわからない。受付で不安そうな顔をしていたら、徳島のクラブの方が私の場所まで連れて行ってくれた。ありがとうございました。助かりました。
今回の会場は私にとってはトイレが近いのも非常にうれしかった。
女には切実な問題でありまして、いつもはなるべく水分を取らないようにして対応するんだけど今回はそういう心配がなく助かった。
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時間があったので実機を見学に行ってきました・・・。
というのは嘘ですよ。徳島駅の近くに城跡があったのに、そこにも歩いて行くヒマがなかった(実は石垣・礎石好き)というくらい作品を見るだけで二日間が終わってしまった。いやーもう~へとへと。
これは葛城さん作品。ソリッドモデル1/50 の零戦五二型です。
ため息が出ます。実機を見に行かなくても、この作品を見て作ればいいかもしれません。
しかも葛城さんはイイ男だし(あ、今思いついたんだけど、スケビの編集のミナミさんと私で、「この会場の中のイイ男ランキング」を作ればよかったなぁ)
過去に静岡で何度も見ている作品なんですが、やっぱり何度見てもいい。
特にここ数年、下手くそですが72の零戦を自分で作ったので少しだけ見どころがわかってきたつもり。
やっぱり零戦ってきれいだなあ。つくづく思いました。ぎゅっと抱きしめると壊れそうだと思いませんか。
最後になりましたが、盟友・大山さんが駆けつけてくれたので、UH-1Cの写真を。ほぼ10分間ほどの邂逅ではありましたが、とても濃ゆい時間を過ごせて幸せでした。
ただ、厳密にいうと参加者ではないので、拙レポートの最後に書きます。私は主催者ではないし、このことをどうこう言う人もないとは思いますが、一応参加者は参加料を払っているという展示会の性格もありますし、基本的に外来の人が作品を持ってくるということはないんです。
でも、四国にたまたま用事があって来たので徳島の展示会に立ち寄って私に作品を見せてくれた、というのは、非常にうれしいことでした。
眼福でした。
アカデミー1/35 ヒューイUH-1C
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ドアの裏とか、皆さんもぜひ参考になさってください。
私、大山さんから資料も頂いているのですが・・・その後作ってません・・・汗
実はこのキットは私も一度作ったんですけど・・・たはは。中身がらんどうで色を塗っただけの恥ずかしい出来。でもプラモって、自分の作ったキットだと、ほかの人がどこに手を入れたか、どうすごいかがはっきりわかるので楽しいです(悔しいとも言える)。
しかし手を入れればこんな作品になるのねー。ううーむ。
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あ、ここもこうなってるのね網がこんなカタチで・・・とか見ながら思う。
ヘリコプターのディテールってどこをとっても格好いいし、面白い。無骨でいろいろ凹凸があったり何かがくっついていたり。
内部もドアを開けておけば、かなりよく見えて(キャノピー側も広い)作り込みがいがあるし、固定翼機とは違う面白さがありますよ。普通の飛行機はキャノピー閉めたら何も見えないのが多いけど。
束の間でしたが、本当にお会いできてよかった。2011年からだから、もう4年ぶりかなぁ。
前述の砺波さんと大山さんにお会いできて、私のヘリ的目的は達することができた。模型的に実に充実した瞬間でした。
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サイバーホビーのシーキングが大当たりぃ~~~!!
懇親会は、会場近くのホテルの大宴会場にて。160人以上のモデラー共がすし詰め、日頃は眉間にシワ寄せて小さなパーツと格闘している恐い顔も今日だけはニコニコとゆるみっばなし、お料理も美味しく日頃の疲れを癒しました。
更に「恒例の抽選会で~す」の声に「おおおー!!」と期待のどよめき。
どの人も押入れに何千個・何万個の在庫を抱えているにもかかわらず、ヘンテコなキット(もちろんいいキットもありましたけど)をもらって嬉しそうにはしゃいでいる姿は、恐らく摩訶不思議な光景だったことでしょう。
喜んでキットを手にした途端、どこからともなく徳島モデラーズ倶楽部のカメラマン・マロン編集長さんが走り寄ってきて、風のように写真を撮っていきます。芸能人になった気分。
やはり高価なカメラって違いますねぇ~。お肌が20歳くらい若返って写ってました(汗 ありがとうございます。
もしかしてサイバーホビーってハセガワの敵(汗)やん!! でもまぁ・・・敵を知り己を知れば百戦危うからず、とも言うしね。
周りの男共が「いいモノもらったやん~ちょっと見せてくれや~」と寄ってきて「これいいですねぇ~」と欲しそうにしてたのが(いつまでも眺めていてなかなか返してくれなかった)面白かった。もう完全に小学三年生に戻ってる!!
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というわけで・・・色々書き忘れたことが多く上手く伝わらない部分も多かった気がしますが、このへんで徳島からお別れしたいと思います。
写真は0戦はやとさん作品、1/12 飛ぶ箱(跳び箱) ミキシングビルド。(跳び箱はハセガワ、翼はファインモールド)
「なんちゃってJMC」の参加作品。今回、「なんちゃってJMC」参加者とお昼御飯食べたのも楽しかった。こういうイベントで親しくなるのも何かのご縁です。
それでは三年後に向かって、飛んでみましょうか。
次回は静岡開催だそうです・・・さあどうだ。行けるか、私!?
最後になりましたが、お世話してくれた四国の方々に御礼申し上げます。そして、長い間レポートにつきあってくれた辛抱強い読者にも感謝します。
Now it's time
To say good night to you
And now it's time
To bid you sweet adieu
And baby, drink a cheers to yesterday
And maybe, you'll drink those tears away
So baby, don't let go
Hold on real tight
'Cause I'll be Home Tonight
Tonight
さあそろそろ、お休みを言う時間になったね
頑張った昨日に乾杯して、嫌なことはすべて忘れよう
ぎゅっと抱きしめてくれよ
今夜はどこにも行かないから (“Home Tonight”/エアロスミス)